森下 真一 自己紹介へ

鑿今昔

2022/03/20(日) 綾部店森下 真一

 私が大工になったころ、鑿は叩き鑿・中叩き鑿・追入れ鑿・突き鑿・

丸鑿など多くの種類の鑿を使って造作仕事をしておりました。

構造材や太鼓梁の刻み物をするときには叩き鑿で柄が太くて刃も厚い頑丈な

叩き鑿を使い、細かな造作になるにつれ中叩き、追入れ鑿と使い分けて作業

したものです。杉の丸太の垂木で作る庇の造作や、床の間の竹の落し掛けなど

丸鑿も良く使いました。

近頃では鑿を使う造作が随分少なくなっているので、数本の鑿で賄えるようです。

私が見習いに入った最初の2週間ほどは毎日一日中鑿砥ぎでした、切れ味が

落ちてきたら砥ぎ仕事、そうした繰り返しで自分の手になじむようになります。

しっかりと砥ぎあげた鑿で刻む地松や檜の鑿切れは心地よかったものです。

 

 

久しぶりに引っ張り出してきたので手入れは出来ていません。

 

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