森下 真一 自己紹介へ

鋸今昔

2022/03/05(土) 綾部店森下 真一

私が大工になったころは、鋸は太鼓梁などを切る荒切りのときに

使う片刃のがんど鋸・造作や刻みに使う両刃(縦引き横引)の

1尺1寸目・1尺目・9寸目・細かな細工に使う8寸目・薄刃で

目の細かい胴付鋸など作業に応じていろいろな種類の鋸が

ありました、切れ味が落ちてきたら目立て屋さんに目立てを

して貰い、腕が上達するにつれて目の細かい鋸を買いそろえて

いったものです。親方に鋸の頭の端を爪で引っ掛けて音を鳴らし、

この鋸は硬い鋸やとか、これは甘い鋸やとか鋼の硬さを教えて

もらったものです。

最近は使い捨ての替え刃タイプの鋸が主流で、鋸の目立てもする

ことも無く豊富な種類の鋸が揃っています。私もたまにDIYを

するときはホームセンターで適当な物を買ってきて使っています。

最近の住宅は真壁和室とか床の間が少なくなり、長押や床廻りの

造作、木材の現しも少なくなりました、造作材を一から作っていた

時代とは違い、現在ではプレカットや工場で完成品にした新建材を

使うので、そのころの鋸はあまり出番が無くなりまた。

一本80万円近い北山杉の天然絞りの床柱や無垢の欅の床板・框を

使った本床の造作をした時は、いつもと同じ造作仕事なのですが、

何回も図りなおしたりして緊張が半端ないものだったことを覚えて

います(笑)

 

PS ウクライナの紛争が早く終結することを祈ります。

 

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